Katsute_no_kigouのブログ

弱さの発露として世界を語ろう。それが遺書である。

人間の世界と私の構造は常に重ね合わされる。

今年もままならぬ

消え去る前の小話

 気が付けば今年一年を生存していた。

 ただ、辛いのだと口にしてみても、自身の暴力性が様々に発露しつつあり、脳機能の衰えを感じたのが今年だった。
 明らかにストレッサーが増えており、私の体も、動物として異様な労働に割く時間によってあまりよくない状態が続いていている。

 枷。生存欲求とこの社会生活を破壊してしまおうと願うものの狭間を歩く。

 私は誰かの為に生きたいのだと感じているが、自分の為だけにしか生きられない道を歩んでいる。この矛盾、つくづく人間は社会性のある動物で、それを切り離そうとすればするほどに人々が病んでいくように思う。様々な資本経済活動が私達を回し、消費の奴隷、エコノミックアニマル、SNSインフルエンサーSDGsLGBT、様々なものが新たな価値として、批判として、高度に、詳細に、安易で安直な行動しか選べない者たちは、やはり置いて行かれる。ラストベルトのようなものだ。

 錆。この体も歩んだ歴史も単なるシステムの一部でしかない。

 自我などなく、自由などなく、私というものはこの脳機能と反応を繰り返す。人種、思想、宗教を越えたもの、❝❝超社会性❞❞とでも言おうか。(これは私の認知を示しているだけであり、別の適した言葉があればそれに修正する。)全ての者には価値が役割が存在する。その全てを尊重し、この世界をよりよく、誰もがこの社会の一員を成す。

 私の役割を振り返ってみれば、真社会性を持つ蟻や蜂たちと同様に、生殖機能を持たない労働する機械に近いのではないかと感じている。数十年という短い期間の中で、役割は分割され、人は村から都市へ、労働は合理的に、効率的に、私達の体を単一の機能しか持たない細胞へと還元していく。ただ労働をし、生産に加担し、消費と納税だけの生物へと成り果ててしまったか。

 神。祈りは全てが叶わぬから繰り返されその言葉は宙に彷徨う。

 センセーショナルに犯罪が報道されるに従い、その手法がメディアから提供される。近年起きている可燃性液体の犯罪行為。これは、単にスポイルされてしまう個が生じてしまうから、仕方のないことなのか。
 その非道な行為を支持することは在り得ないが、こうした者が生じる事象を少なくは出来ないのだろうか。

 一つは豊かさがそれを担う。しかし、それだけでは足りない。今の社会は豊かではなくなりつつあり、余裕の無い社会が人間らしさを棄損したから、そのような短絡的な行動に駆り立ててしまうのだとすれば、この社会が加速させ続ける消費とイノベーションとその競争は、人間が元から持つ暴力性を頭でっかちに適応させたものに他ならないのであるから、そのから取り残される人間のことはあまり考慮に入れられていない。社会保障はあっても、それが成り立たなくなる。

 様々な場所に攻撃性の発露が見られ、誹謗中傷は正義感により止むことはない。

 取りこぼしなく、個々を繋げ続ける。全ての人間は役割を持つ。社会と繋がり、認められている。そうした感覚があれば、孤独から怒りに満ちた視界となるのを多少は抑えられる。しかし、上にある恵まれた者たちを意識せずに済むことにはならない。

 これから、と、これまで、の人について考えなければいけず、私はこれまで、の人に分類される。
 これまで、の人は歪に発達した自我状態と、多くの報われなさ(個人差はあるが)がその中にあり、それは私の根本が人間嫌いであることにも起因している。

 異性が嫌いだ。というモチベーションで行動しているノイジーマイノリティが目立ってきているのも、これまで、の人達だ。
 該当する人達が様々な負の感情を持ち、それによってもたらされる行動によって、性別に関することに対して、敏感になっていく。
 これもまた「私は気に食わない」という感情を「正しそうに見えるもの」で覆って社会的に良い行動、価値あるもの、そうした役割があると間違える。本当にやらなければならないことから離れた些末時ばかりに焦点が当たってしまう。
 私はNOであなたはOKということに対して許容されにくくある。これまでの文化や歴史的背景を破壊しようとするもので、自身が持ち得るものしか見れないように私達は寛容さを失い続けている。

 皆が等しく多少の気遣いを必要とする。
 ちょっとしたことで上手く回る。そうした社会がいいのだろうか。

 人を食い物にする人間も必ず現れる。巨大なクソのようなものを引っ提げて様々な制度、機会を利用して生じる。

 うんざりするような出来事が目立っている。
 私は私の人生をまだ続けられるだろうか。

 色々なものが損なわれ続けるこの体に、これまで、を続けるのが難しい。
 それだけは知っている。

世界観と構造代謝の最中に消えゆく灯火