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萎びたキュウリを齧り、青臭いウリの大地が広がる。
スイカもニガウリもきゅうりメロンも同じだ。
私はどうあってもあの引き込まれるような妄想から逃れられないので数
そんなことはない。「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせて見たりしてはどうですか。打ち消そうとしても、かき消されてしまうので手強い。何
まだ体は動く。文章が書ける。しかし、私はビジネスパーソンとし
気持ち悪く歳をとった私のような人間は大人ではない。
死ねないか
間違いだらけの人生なら、嫌だと思ったことへ邁進すれば間違わな
その考えすらも間違うのである。嘘つきのパラドックスと似たよう
言えるのは、死を望む私の思考も間違いである。間違わない
誰もが辛いのだから、という呪い。
同じことだから、問題はあなたにある。クソ喰らえの
単純労働の悪夢が続く。私はそうでもしないと生きられない。くだ
誰かが慕ってくれるから、いいえ。ただ苛烈に孤独を腐
何者でもないが、それは糞袋と変わらぬ。誰かと関わる努力をしま
しませんよね?
そうなのです。努力もなく喚いておるのです。
何もしていないから悪夢に生きているのです。
「この際誰でもいいからさ」
「何を言っているのか」
言い返したところで、あの冷笑、あの大将ごっこ、それがこの人生
例えば浮ついた話のあれやこれやは私に一時たりともなかった。
⇒誰
例えば就職に際して私は単なる運のよさだけでこれまで生きてきた
⇒何か成果を残しましたか?
例えば学校生活において私はあまり他人と仲良く出来なかった。
⇒会
例えば同人即売会で私は薄笑いを浮かべパイプ椅子に座っていた。
⇒誰かと関わる努力をしましたか?
⇒しましたか?
⇒しましたか?
⇒しましたか?
⇒⇒⇒⇒しませんよね?
いつでも後ろ指を刺され。私に残っているものは何もない。この繰
浮気。
そもそも誰かへの愛情を与えることもなく、また与えられることも
私の年齢を考慮すればそれは異様なことだ。そこで培った
「誰かとわかり合う苦労もせず、分かち合うこともなく、隅でいじ
水槽の中で泳ぐ小魚、張り付くコバンザメをつついたところで私が
何もないが、未だに高校生の頃の、
「そういうところが嫌い」
といったあの女の言葉が繰り返している。
具体的に何がイヤなのか、私には分からない
「あんた拗らせちまったんだよ」
ご名答! というわけでもないが、私の心臓を捧げよう。