湖にトンボが飛んでゆくのを見て涙が溢れた。私は泣いてしまったのだ。男の癖に、男の子なのだから、辛くとも耐えなくちゃならない。男の子なんだから、そうして攻撃性が私の中で私に突き刺さっていく。 最早自身の世界にしか逃げ込む先が無い。他者との対話…
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